【読書記録】『JUST KEEP BUYING』著・ニック・マジューリ

手に取ったきっかけ

 私は大学2年の時に「投資」を始めました。
 当時はコロナ渦だったということもあり、ステイホームで自らの人生を見つめなおす時間が増えた人々が、自分自身の資産について考え始めている時期でした。私もその中の一人です。

 当時流行していた、積立NISAで全世界株式に投資できる「オルカン」やアメリカ経済に投資できる「S&P500」を愚直に月々数万円投資するという戦略は、個人投資家にとっては魅力的でないものの、手軽に始められるというメリットがあります。

 しかし私自身、8年ほど金融投資を続けていく中で、このような複利の力を使って定期的に積み立てる手法が実は投資で成功するための優れた手法の1つではないかと考えるようになりました。

本書の内容

 そんな中で、見つけたのがこの一冊『JUST KEEP BUYING』です。

 本書は大きく「貯金力アップ編」と「投資力アップ編」に分かれており、データサイエンティストである著者ニック・マジューリ氏が過去のデータに基づいた真に優れた経済的自由の掴み方を教えてくれます。

 結論から言えば、本書のタイトルにもあるように「JUST KEEP BUYING(ただ買い続ける)」こそが最も優れた投資手法であるようです。
 私が驚いたのは定期的に定額を積み立てる「ドル・コスト平均法」よりも早い段階で一気に購入する方が長期的に優れている可能性があるという指摘です。

 「長い目で見れば、あらゆる物の価値は上昇し続ける」ため、「安く買って高く売ろう」とするよりも複利の力を使って長期的に投資額を増やしていく方がほとんどの場合で多くの資産を築けるといいます。
 これについては14章「安値を待つべきではない理由」で詳しく説明されています。

 私なりの言葉でまとめれば、金銭的に自立するためにはまず、目標とする資産額を決め、目的に応じた収入と貯蓄の見直しと資産配分を考える必要があります。
 幸せに資産を増やすには「過度な節約をしないこと」が大事です。大きな買い物をするためのルールを作り、収入力をアップさせることが重要になってきます。

 もう1つは「投資」です。目先の利益や短期的な取引に惑わされず、長期的な視点を持って淡々と資産を「買い続ける」ことこそが、手軽にできるだけでなく、最も強力な威力を発揮する投資手法であることが本書で証明されているのです。
 

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です