【FIRE】資産3000万円あればセミリタイアできる?
資産3000万を目標にする理由
皆さんは「FIRE」という言葉をご存知でしょうか。FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の略で、つまりは「経済的自立、早期リタイア」のことです。
私自身は完全に仕事を辞めるリタイアよりも、自分の好きなことや熱中できることを仕事にして時間や場所に縛られることなく引退する「セミリタイア」を推奨しています。
経済的・金銭的な不安をなくし、フルタイムの仕事だけではない人生の選択肢を増やすことは誰にとっても悪い話ではないでしょう。では、具体的にどのくらいの資産を築いた時にセミリタイアの準備が整ったといえるでしょうか。
この基準を私は3000万円にしています。
セミリタイアを考える上で大事なのは、当然ながら私たち自身の収入と支出です。1つの例として、1ヶ月の支出(生活費)について考えてみましょう。支出については少し多めに見積もっておくと上振れに対するヘッジができます。
- 食費:(私の場合)1日2食 1000円(1食あたり)×2×30(1ヶ月)=6万円
- 光熱費:電気・ガス 1万円(このくらいに抑えられるように意識)
- 水道:5千円
- 携帯料金:3千円
- 雑費:2万2千円
携帯料金以外に(アマゾンプライムなどの)定期的な支払契約をしている場合には雑費として使える額が少なくなります。だいたいこれくらい(計10万円)が1ヶ月の生活費です。
ここには含まれていませんが、支出の中で特に大きな割合を占めるのは住居費でしょう。住居費のような定期支払は資産に与えるインパクトが大きく、なるべく抑えるべきです。
上振れをヘッジしてざっと生活費を計算してみて、これよりも高い場合(低い場合)は資産基準を変えてみるといいでしょう。1ヶ月10万円で年間120万円の支出となります。
セミリタイアの確実な成功を目指し、家賃と雑費の割合を大きくして(+10万)1ヶ月で20万円と見積もって年間240万円の支出とします。
極端に言えば、年間240万円の収入があれば十分な生活水準を維持しながら生きていくことが可能なのです。ここで必要になってくるのが(生活費として手を付けない)3000万円の資産です。
3000万円を年利5%で運用した場合、年間150万円が不労所得として手に入ります。年利5%というのは手数料やリスクの少ないETF(上場投資信託)のような金融商品に定期的な積み立てをすれば十分達成可能です。
となれば、(年間支出240万)−(不労所得150万)=90万円を自力で稼ぐことができればセミリタイアは達成可能なのです。
セミリタイアに向けたヒント
目標とする資産の大きさ(私の場合は3000万円)を達成するためにはどのように生活すればいいのでしょうか。
ここでもやはり、収入と支出がカギになります。大切なのは身の丈に合った生活をすること。手取りが年間240万円なのに高級ブランドや海外旅行にお金を費やすのはあまり良い選択肢とはいえません。
お金に対する価値観は人それぞれなので否定はしませんが、セミリタイアはいつまで経っても達成できなくなるでしょう(セミリタイアを目指さなくても後々困るような気もします)。
簡単に言えば「収入を増やして、支出を減らす」ことが唯一の近道です(当たり前のようですが、実行するのはかなり難しい)。
もう少し砕いた表現をすれば、「収入量と収入源を増やして、支出に対する価値観と定期支出を見直す」ことが重要といえるでしょう。これについては別の記事で詳しく説明します。
たとえ、皆さんがたゆまない努力の末に資産3000万円を達成したとしても、安定した収入を得られるフルタイムの職を手放すという選択は簡単なことではありません。
家庭環境の変化により、両親や配偶者、子供のような自分以外の人への支出が必要な場合は、より困難になるでしょう。
事業や投資の成功によって莫大な富を築くことが限り、多くの人にとって険しい道となるはずです。しかし、資産形成とセミリタイアに向けた取り組みは必ず私達がこれから生きる上で重要な意味を持ちます。
綺麗ごとを抜きにして言えば、私たちが人生で抱える問題の多くは金銭的に解決することができます。言い方を変えれば、金銭的に解決できない問題は基本的に私たちにはどうすることのできないものです。
だとするならば、「私たちはできることを徹底して行う」これに尽きるのではないでしょうか。経済的自立はあなただけではなく、あなたがこれから支えていく人々にとっても大きな恩恵があります。
まずは資産3000万円を目指し、あなた自身の未来のために生活を見直してみてはいかがでしょうか。
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