【投資戦略】2026年10月号|コア・サテライト戦略を取り入れた「NISA全世界分散投資」

前回の見直しから2か月も経たないうちに、新しい戦略を立てた。私の投資方針は、長期・分散・積立に加えて、管理の手間を最小限にすることである。その私が2か月足らずで方針を転換するのは、あまり褒められたことではない。

ただ、手間を減らすことを重視するあまり、知識の習得やポートフォリオの見直しを怠るのも、望ましい状態とは言えない。とはいえ、頻繁に売買する投資が積立投資に勝つことは稀だというのも事実だ。長期・分散・積立に加えて、「JUST KEEP BUYING(ただ買い続ける)」という方針は、これからも堅守する。

毎月の資産記録に加えて、投資戦略を見直したときは、その内容も記録に残す。どの目標に向けて、どのような方針で進めているのかを、明確にしておくためだ。

サマリー

2026年10月から、新しい積立設定で投資を始める。

積立額は、私自身の証券口座(SBI)で毎月18万円、家族の証券口座(楽天)で毎月20万円。2口座を合わせると、毎月38万円になる。

これとは別に、SBIでは、現金で保有している資産を国債に移すための一時的な措置として、米国短期国債ファンドを数か月間、月20万円ずつ買い付ける。恒常的な積立ではないため、以下の比率や合計には含めていない。

  • ポイント1:コアであるNISAつみたて投資枠は、SBI・楽天のどちらも、オルカンを中心に愚直に積み立てる。
  • ポイント2:サテライトであるNISA成長投資枠は、日本株・新興国株・金・先進国債券を組み入れ、米国株式市場だけに依存しない構成にする。
  • ポイント3:現金の国債への一時移管(月20万円、数か月限定)は別枠の措置として管理し、恒常的な積立比率には含めない。

基本投資戦略

つみたて投資枠は、毎月10万円を愚直に積み立て、年間の上限である120万円をドルコスト平均法で埋めていく。この方針は、SBI・楽天のどちらの口座でも共通だ。

オルカンのヘッジをサテライト枠で行う

投資の中心は、もちろん個別株ではなく、低コストのインデックスファンドやETFである。オルカンは、構成銘柄の多くを米国株が占めている。その偏りをやわらげるヘッジとして、サテライト枠(成長投資枠)で、日本株・新興国株・金・債券を組み入れる方針にした。

マーケット環境

いまの市場環境では、米国株の動向を特に注視している。米国株は世界の株式市場の中心的な存在であり、AI市場の熱狂が今後の行方を左右している。

バブルがいつ弾けるのかは、誰にも分からない。機会を待つのではなく、暴落に備えたヘッジをしつつ、愚直に積み立てていく。それが、いま必要な我慢なのかもしれない。

新しい投資戦略

今回から、六つの積立設定で、毎月合計38万円を投資する。

証券会社NISA枠商品(銘柄/ファンド)積立額(月)全体比率
SBIつみたて投資枠eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)100,000円26.32%
SBI成長投資枠SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)80,000円21.05%
楽天つみたて投資枠eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)100,000円26.32%
楽天成長投資枠eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)40,000円10.53%
楽天成長投資枠eMAXIS Slim 新興国株式インデックス30,000円7.89%
楽天成長投資枠eMAXIS Slim 先進国債券インデックス(除く日本)30,000円7.89%
合計380,000円100%

資産クラス別の配分

現在の積立額を資産クラス別に分けると、次のようになる。

資産クラス内訳比率
株式約71.1%
オルカン(SBI+楽天)52.63%
国内株式(TOPIX)10.53%
新興国株式7.89%
金約21.1%
SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)21.05%
債券約7.9%
先進国債券インデックス(除く日本)7.89%

※比率は四捨五入のため、合計が100%にならない場合がある。

株式の中心はオルカンだ。そこに日本株と新興国株を加えることで、米国株への依存度を調整する。

金は、株式とは異なる値動きをする資産として、また、インフレや地政学的リスクへの備えとして保有する。

証券口座の役割

楽天証券(家族名義):基本的に変更しない口座

楽天証券は家族名義のサブ口座で、SBI証券ほど頻繁には管理できない。そのため、長期間変える必要性の低い商品を中心に、自動積立を続ける。

銘柄月額全体比率
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)100,000円26.32%
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)40,000円10.53%
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス30,000円7.89%
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス(除く日本)30,000円7.89%
合計200,000円52.63%

SBI証券(自分名義):戦略的に調整する口座

SBI証券は、自分自身で管理し、相場環境に応じて積立額を調整する口座とする。

銘柄月額全体比率
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)100,000円26.32%
SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)80,000円21.05%
合計180,000円47.37%

【別枠】現金の国債への一時移管について

上記の恒常的な積立とは別に、SBI証券では、現金で保有している資産を、足元で高い金利水準にある米国の短期国債に移すため、米国短期国債ファンドを月20万円、数か月間買い付ける。

  • 目的:待機資金として持っている現金を、インフレによる目減りや機会損失を抑えるために、国債へ振り向ける一時的な措置。
  • 期間:数か月の予定。恒常的な積立計画ではない。
  • 枠:NISA成長投資枠を使うため、実施期間中は、成長投資枠の年間の消化ペースをあらためて確認する。
  • 終了後:移管が完了し次第、この積立は終了し、上表の恒常的な積立(月38万円)に戻る。

今後の投資ルール

今回の積立ポートフォリオは、毎月大きく組み替えることを目的としていない。特に、コアであるオルカン月20万円は、何があっても愚直に積み立てる。そのヘッジを、サテライトである成長投資枠でコントロールする。

米国株は、現在の比率が高いと考えている。そのため、通常時はS&P500などへの新規投資を抑える。一方、米国株が大幅に下落したときは、頃合いを見て投資するかもしれない。

局面対応
通常時現在の基本配分を維持
米国株が大幅に下落SBI証券側で、オルカンなど株式への積立額を増やすことを検討
さらに大きく下落国債への一時移管資金(待機資金)を活用した、スポット投資を検討

ただし、下落率だけで機械的に売買するのではない。下落の原因が、一時的な市場心理なのか、企業利益や経済環境そのものの悪化なのかを確認したうえで判断することを、基本とする。

まとめ

2026年10月から、新しい積立ポートフォリオでの運用を始める。恒常的な積立額は、SBI証券が月18万円、楽天証券が月20万円で、2口座合計は月38万円だ。これとは別に、SBIでは、現金を国債に移すための一時的な措置(月20万円、数か月限定)を行う。

今回の戦略の中心にあるのは、長期・分散・積立である。オルカンを株式投資のコアに据え、日本株と新興国株を加えて、米国株への偏りを調整する。さらに、金と先進国債券を組み合わせ、株式市場だけに依存しない資産構成を目指す。

恒常的な積立額を資産クラス別に見ると、株式が約71.1%、金が約21.1%、債券が約7.9%だ。

相場が上がったから売る、下がったから全部売る。そうした短期的な判断はせず、基本的には積立を続ける。

この戦略が、実際にどのような結果を生むのか。これから毎月の資産記録とともに、検証していく。

免責事項

本記事は個人の投資記録・見解であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。投資判断は、ご自身の責任において行ってください。

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